-- SKK95 α13 -- Presented by KMC SKK95はSKKをWindows上のIMEとして実現するものです。 このリリースはプロトタイプを公開したものであり、 ヘビーな実用に耐えるものではありません。 アンインストールの機能はありません。 SKK95はαと銘打ってリリースしておりますが、バグを多分 に含んだシステムであることをふまえて御使用下さい。 -- 目次 --------------------------------------------------- ・動作環境 ・Windows95でのインストール方法 ・WindowsNT4.0でのインストール方法 ・前のバージョンのSKK95がインストールされているとき ・現在使用可能な機能 ・変更履歴 ・既知のバグ ・将来実装されるべき機能 ・連絡先 ・開発メンバー ・著作権 ・謝辞 -- 動作環境 ----------------------------------------------- Windows95、およびWindowsNT4.0上で動作します。 -- Windows95でのインストール方法 -------------------------- アンインストールの機能はありませんので御注意下さい。 skksetup.exeを実行して下さい(NTではアドミニストレータで実行し て下さい)。NTでは、各ユーザでログインし、「コントロールパネル→ キーボード→言語」から、追加のボタンを押し、言語の追加のダイアロ グで日本語を選択してOKを押します次にキーボードレイアウトの一覧 の中からSKK95を選択して下さい。 SKK95を標準のIMEにしたい場合には、「コントロールパネル->キーボード ->言語」を開き、SKK95を標準に選択して下さい。 -- WindowsNT4.0でのインストール方法 ----------------------- アンインストールの機能はありませんので御注意下さい。 アドミニストレータでログインして下さい。 skksetup.exeを実行して下さい。 SKK95を使用する各ユーザでログインし、「コントロールパネル→ キーボード→言語」から、追加のボタンを押し、言語の追加のダイ アログで日本語を選択してOKを押します。次にキーボードレイアウ トの一覧の中からSKK95を選択して下さい。 SKK95を標準のIMEにしたい場合には、「コントロールパネル->キーボード ->言語」を開き、SKK95を標準に選択して下さい。 -- 前のバージョンのSKK95がインストールされているとき ------ 以前のバージョンのSKK95がインストールされているときには、イン ストール時にSKK95を使用しているアプリケーションが無いようにし て下さい。SKK95を標準のIMEにしている場合には、標準のIMEを他の IMEに選択しなおし、再起動するか、ログオンしなおしてからインス トーラを実行して下さい。 また、skk95dic.exeが動作しているとインストールに失敗することが あります。 -- 現在使用可能な機能 ------------------------------------- ・SKKライクなかな漢字入力  辞書登録も実現されました。 ・EMACS風のキーマップ(Emacsライクキー)  Ctrl+?をいくつか実現しています。 Ctrl+P(↑) Ctrl+N(↓) Ctrl+F(→) Ctrl+B(←) Ctrl+V(PageDown) Ctrl+Z(PageUp) Ctrl+A(Home) Ctrl+E(End) Ctrl+Q(クウォート) Ctrl+H(BackSpace)(使用、不使用の設定可能) Emacsライクキーの使用不使用もオプションで設定できます。 また、Ctrl+Shift+Qで、動的にEmacsライクキーのオンオフを 変更できます。 Ctrl+Qの「クォート」機能は、本来のCtrl+?の機能を使うためのも のです。Ctrl+Qに続けてCtrl+?を押すと、本来のCtrl+?の機能を使 えます。例えば、メモ帳などでCtrl+Q、Ctrl+Vと連続して押すと、 貼り付けの動作が行われます。 ・カスタマイズ 「コントロールパネル」→「キーボード」→「言語」から、SKK95 を選択し、「プロパティ」のボタンを押すと、SKK95のカスタマイ ズのダイアログが出ます。 -- 変更履歴 ----------------------------------------------- <(α12→α13)の変更点> ・「Ctrl+Shift+Q」を押した時にアプリケーションごとのカスタマイ ズが出来るようになりました。EMACSライクキーを使うかどうか、 Ctrl-hでバックスペースをエミュレートするかどうか、候補が尽き たときに辞書登録モードに入るかどうか、の3つをアプリケーション 毎にカスタマイズ出来ます。 ・インストーラが少しましになりました。このバージョンからインスト ーラがレジストリに情報を格納する必要が出てきたので、インストー ラがレジストリをいじります。ご注意下さい。 <(α11→α12)の変更点> ・かな入力時にカンマ、ピリオドを入力した時に、半角のカンマ 「,」、ピリオド「.」を入力し、変換動作を行なうようにしまし た。 ・かな変換入力の途中にTABキーを押すと、以前に入力したかな文字 列を補完する機能を加えました。 ・かな変換入力モードで変換候補を表示している時に、大文字の 「X」を押すことでその候補をユーザ辞書から削除する機能を加え ました。 ・UNIX系OS上で動作するSKKサーバと通信して変換を行なう機能を加 えました。 <(α10→α11)の変更点> ・デフォルトのIMEに設定してもWindowsが起動しなくなる、という ことのないようにしました(もしくはしたつもりです)。 ・「ITtya」「KaTtya」などと入力した際に、「言っや」「買っや」 と入力されるバグを直しました。 <(α9→α10)の変更点> ・「を」を入力して変更を行なった際に、「リターンキー」で確定 を行なうと「を」が削られてしまうバグを直しました。 ・附属の辞書のサイズが大きくなりました。507キロバイトから824 キロバイトになりました。これはWnn用のPUBDIC+の辞書をコンバ ートすることで実現されました。 ・辞書管理プロセスを実装しました。 ユーザ辞書をメモリ上に持つようになり、skkokuriarihisotryな どの履歴のためのテンポラリファイルを使用しないようになりま した。 共用辞書は今まではメモリ上に持っていましたが、メモリ上に持 たないようになりました。これによりSKK95の起動が速くなりま した。 送り仮名変換の際に、送り仮名を厳密に解釈して候補を表示する ようになりました。御本家での「skk-henkan-okuri-strictly」に 当たる機能です。現在のところこの機能のオンオフはカスタマイ ズできませんが、将来できるようにするつもりです。 <(α8→α9)の変更点> ・16ビットアプリケーション上で動作するようになりました。マイ ンスイーパ、ハーツなどの名前入力にSKK95を用いても、落ちるこ とが無くなりました。ハーツの終了時にエラーが出ますが、この バグは将来取れる予定です。但し、Windows95のMS-DOSプロンプト にはまだ対応していません。MS-DOSプロンプトでSKK95を用いると システムごと落ちます。 ・「▽りそーす」「▽あ!」などを「q」キーを用いてカタカナに変 換すると、「ー」「!」などが取れて「リソス」「ア」などにな るバグを取りました。 ・「n」→「ん」変換の動作をより御本家に近付けました。 ・コンマ、およびピリオドを入力したときに「、」と「,」、「。」 と「.」のどちらを入力するか選択できるようになりました。 ・「を」「、」「。」「,」「.」を入力した時に変換が行なわれる ようになりました。 <(α7→α8)の変更点> ・辞書登録の部分を実装しなおしました。システムリソースの限り、 何回でも再帰的に辞書登録できます。辞書登録を行なうと不安定 になる現象も少なくなったはずです。Meadowでの単語登録の動作 もまともになっていると思います。 ・リターンキーで確定を行なったときに、改行を行なわないように しました。オプションで、改行を行なうようにすることもできま す。 ・変換文字列の最後に「n」があるときに、「ん」を含まずに変換 する不具合を直しました。オプションで含まないまま変換するこ ともできます。 ・かな入力からカタカナに変換すると、二度目の変換からは二回ス ペースを押さなくてはならないようになる、というバグを取りま した。 ・Word97などで、リターンキーで確定を行なって改行を入力する時 にゴミデータが表示されるバグを取りました。ただ、辞書登録ダ イアログなどで、リターンキーで改行するときの動作に不具合が 残っています。 ・テンキーからの数字の入力ができないバグをできないバグを取り ました。 ・かなの変換入力中に「'」「/」を入力した際の動作を直しました。 ・英数変換入力中にCtrl+Qを押すと、全角英数に変換するようにし ました。 ・かな入力の途中の「n」を残したまま、「q」「l」などでモードを 変更する際に、「ん」が入力されるようにしました。 ・WindowsNTでのインストールの際に、ファイルのコピーが必要無く なりました。 ・単語登録のキャンセルをCtrl-Gで行なえるようにしました。ただ し、単語登録ダイアログのIMEがSKK95になっている必要がありま す。 ・キャンセルの動作をCtrl-Gのみでなく、エスケープでも行なえる ようにしました。 ・かな変換モードの入力途中に「う゛」と入力した後、「q」を押し てカタカナに変換した時に「ヴ」に変換されるようにした。 <(α6→α7)の変更点> ・「噛んだ」など、「ん」で送った時にきちんと変換されるように なりました。 ・ユーザ辞書に新しいファイルを指定したとき、きちんとユーザ辞 書が作成されないバグを直しました。 ・「Ctrl+Shift+Q」を押すことで、EmacsLikeKeyをオンオフを動的 に変更できるようになりました。 ・オプションで、EmacsLikeKeyをデフォルトでのオンオフを指定で きるようになりました。 ・EmacsLikeKeyの機能として、「Ctrl+h」を押すことで、BackSpace をエミュレートする機能を加えました。 オプションで、Ctrl+hをエミュレートするかどうかを指定できます。 最初はエミュレートしない設定になっています。 「Ctrl+Shift+H」で、Ctrl+hをエミュレートするかどうかを動的に 変更できます。 メモ帳ではエミュレートするとCtrl+hでのBackSpaceが効かなくな ります。NetscapeやIEの上でのエミュレートの使用をおすすめしま す。 <(α5→α6)の変更点> ・thi、the、tye、などのかな変換のバグを取りました。 ・エンバグによってユーザ辞書に変換結果が反映されなくなって いたのを直しました。 ・アルファベットを変換するときに、候補があって、候補がつきた ときに読みがきちんと表示されないバグを取りました。 <(α4→α5)の変更点)> ・自由に使える辞書データを用意し公開できるようにしました。 <(α3→α4)の変更点)> ・WindowsNTの上で、一応動作するようになりました。 ・リッチテキストでのEmacsLikeKeyの動作のバグをいくつか取 りました。 ・EmacsLikeKeyのクウォート機能を実装しました。 Ctrl-Qを押すと、つぎのキーストロークはそのままアプリケー ションにわたります。 ・IMEがオフの状態では、ステータスウィンドウが表示されない ようになりました。 <(α2→α3)の変更点> ・辞書登録まわりの動作が正確になりました。 ・一応ユーザ辞書を指定することが出来るようになりました。 指定後に再起動が必要です。 <(α1→α2)の変更点> ・一応辞書登録が可能になりました。 ・ステータスウィンドウが、ドラッグ可能になり、  ステータスウィンドウを使用してモードを変更することが 可能になりました。 -- 既知のバグ --------------------------------------------- ・存在しないユーザ辞書を指定した時に辞書プロセスを起動出来ず、変換 も出来ない。 ・Windows95で、ログオンしたときに、まれに「Mprexe」のところでシス テムがエラーを起こしてシステムがハングする。Windows98では未確認。 ・Word97上では、変換途中の文字が表示されない。 これは、Word97の設定を変更すると表示されるということがわかりま した。「ツール->オプション」を選択し、「編集と日本語入力」のタ ブを選択します。そこの「日本語入力オプション」のところの、「変 換中の文字列を文書に挿入モードで入力する」のチェックをはずすと、 WordでもSKK95が使えるようになります。 ・Excel、Beckeyなど、EmacsLikeKeyとの相性が悪く、C-fを押した瞬間に 凍るアプリケーションがある(Excelユーザの人はEmacsLikeKeyをオフの 設定にすることをおすすめします)。 ・SKK95をデフォルトのIMEに設定すると、ログインしなおした時にOSごと 凍ることがある。 ・Windows95上で、Windows95附属のDOS窓上でSKKを使用すると、Windows が凍り、場合によってはOSごと落ちる。 ・RichEdit上で入力を行ない、辞書登録をキャンセルしたときに、読みが 入力文字列として確定してしまう。 ・PowWowなどで、デフォルトIMEウインドウの動作がおかしくなることが ある。 -- 将来実装されるべき機能 --------------------------------- ・より細かい個人ごとのカスタマイズ ・キーマップの柔軟な設定 ・SKKサーバとの通信 ・辞書管理プロセスの実装 ・コード入力 ・Tabによるコンプリーション ・変換中の文字列に対する編集機能 ・ファンクションキーでの変換 ・アンインストール機能 -- 連絡先 ------------------------------------------------- 御意見御要望は skk95-bugs@kmc.kyoto-u.ac.jp までお寄せ下さい。 -- 開発メンバー ------------------------------------------- ・川崎進一郎 企画、メインプログラマ ・仙賀正俊 サブプログラマ(表示まわり) ・植原祥之 サブプログラマ(インストーラ) ・鈴木和博 ホームページ作成担当 ・木原朋泰 辞書データのコンヴァート -- 著作権 ------------------------------------------------- SKK95の著作権は、川崎進一郎と仙賀正俊が有します。 SKK95L.DICは、主にJUNETのボランティアによるPUBDICプロジェクトによる かな漢字変換用辞書PUBDIC+と、かんな3.2のenglish.kpdefからSKKの辞書フ ォーマットにコンヴァートしたものです。辞書のサイズは御本家のSKK辞書 の4分の1程度です。かんな3.2から引用した部分についての著作権は日本電 気株式会社が保持しています。english.kpdefについての許諾事項に従い、 以下に著作権表示および許諾事項を引用します。 /* Copyright 1993 NEC Corporation, Tokyo, Japan. * * Permission to use, copy, modify, distribute and sell this software * and its documentation for any purpose is hereby granted without * fee, provided that the above copyright notice appear in all copies * and that both that copyright notice and this permission notice * appear in supporting documentation, and that the name of NEC * Corporation not be used in advertising or publicity pertaining to * distribution of the software without specific, written prior * permission. NEC Corporation makes no representations about the * suitability of this software for any purpose. It is provided "as * is" without express or implied warranty. * * NEC CORPORATION DISCLAIMS ALL WARRANTIES WITH REGARD TO THIS SOFTWARE, * INCLUDING ALL IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS, IN * NO EVENT SHALL NEC CORPORATION BE LIABLE FOR ANY SPECIAL, INDIRECT OR * CONSEQUENTIAL DAMAGES OR ANY DAMAGES WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF * USE, DATA OR PROFITS, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR * OTHER TORTUOUS ACTION, ARISING OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR * PERFORMANCE OF THIS SOFTWARE. */ SKK95はフリーウェアです。このパッケージは、商業目的以外の目的の ためならば自由にコピーしていただいて構いません。 このソフトウェアを使用したことによるいかなる被害に対しても、SKK95 の作者は責任を負いません。このことを御理解いただいた上でご利用下さい。 特に、PUBDIC+から引用されたデータは無保証であることを明示することを、 PUBDIC+の作者の方から利用者に対して明示するよう求められています。 このパッケージに含まれているSKKフォーマットの辞書も無保証であり、 いかなる損害についても責任を持たないことをご理解ください。 -- 謝辞 --------------------------------------------------- まず、すばらしい日本語入力システムを作成された佐藤氏を初めとする SKKの開発者の方々に感謝します。 使わせていただいた辞書データを作成された、PUBDICおよびPUBDIC+プロ ジェクトのみなさま、そして日本電気株式会社に感謝します。 不完全なSKK95を使用し、バグレポートを送って下さった方々に感謝します。 やはりユーザの方々からの反応をいただけるとやる気になります。 最後に、明に暗に協力してくれたKMC部員のみなさまに(_o_)。 乱文御容赦 平成11年6月9日(水) 川崎進一郎 京大マイコンクラブ