現在の開発状況
- SKKライクな日本語入力
- ひらがな入力、カタカナ入力、漢字入力、送り仮名入力、英単語変換、
半角英数入力、全角英数入力、再帰的な辞書登録など、基本的な機能の
インプリメントを完了しています。
- カスタマイズ
- 「コントロールパネル」→「キーボード」→「言語」から、SKK95を選択し、「プロパティ」のボタンを押すと、SKK95のカスタマイズのダイアログが出ます。
- Emacsライクキー
- Emacsライクなキーを試験的に実現しています。これはSKKがキー入力を奪い、
かわりのキー入力を発行することにより実現したものです。
Ctrl+F 右矢印
Ctrl+B 左矢印
Ctrl+P 上矢印
Ctrl+N 下矢印
Ctrl+A HOME
Ctrl+E END
Ctrl+V PageDown
Ctrl+Z PageUp
Ctrl+Q クォート(次に入力したキーはそのままアプリケーションに渡る)
メモ帳やワードパッド、エクスプローラ、NetscapeCommunicatorなどで動作が
確認されています。ただし一部のアプリケーションでは正常に動作しません。
Excelでは、Ctrl+Fなどを押すとアプリケーションが凍る、という現象が報告されています。Excelユーザの方は、Emacsライクキーをオフにしておくことをおすすめします。「Ctrl+Shift+Q」を押すことでアプリケーション毎にカスタマイズ可能です。また、α13(とそれ以降)のバージョンをインストールすると、ExcelではEmacsライクキーを使わない設定になります。
- Ctrl+Hのオンオフ機能
- Emacsライクキーの一部として、Ctrl+Hをエスケープキーの代わりにバックスペース
として使用できます。NetscapeやInternetExplorerなどでこの機能を使用すると、誤ってCtrl+Hを押したときにヒストリが表示されません。ただし、この機能を使用するとメモ帳などでCtrl+Hによるバックスペースが使用できなくなります。Ctrl+Shift+Hを押すと、Ctrl+Hのバックスペースのエミュレート機能を動的にオンオフ出来ます。デフォルトでエミュレートするかどうかも設定できます。
- アプリケーションごとのカスタマイズ
- 使用したいアプリケーション上で「Ctrl+Shift+Q」を押すと、アプリケーション毎のカスタマイズを行なうためのダイアログが出ます。
EMACSライクキーを使うかどうか、Ctrl-hでバックスペースをエミュレートするかどうか、候補が尽きたときに辞書登録モードに入るかどうか、の3つをアプリケーション毎にカスタマイズ出来ます。
- 既知のバグ
- ダイアルアップネットワークが使えなくなる?(α13)。
手元のマシンでは再現せず。
- 存在しないユーザ辞書を指定すると、辞書プロセスが起動出来ず、変換が行なえない。
- Windows95で、ログオンしたときに「Mprexe」についてのエラーが出てシステムが凍ることがある。
- ユーザ辞書が消えることがある(α10で改善したつもりです)。
- Word97上では、変換途中の文字が全く表示されません。これについては、
Word側で設定を行なうことで、とりあえず表示されることがわかり
ました。
「ツール->オプション」を選択し、「編集と日本語入力」のタブを選択します。そこの「日本語入力オプション」のところの、「変換中の文字列を文書に挿入モードで入力する」のチェックをはずすと、WordでもSKK95が使えるようになります。
- Excelなど、Emacsライクキーとの相性の悪いアプリケーションの中には、Ctrl+Fなどを押した時に凍るものがある(Excel、Beckey!など)。アプリケーションごとにEmacsライクキーを使わないという設定をすると安定して使うことができる(α13から)。
- SKK95をデフォルトのIMEに設定すると、ログインしなおした時に
OSごと凍ることがある。
- Windows95上で、Windows95附属のDOS窓上でSKKを使用すると、Windowsが凍り、
場合によってはOSごと落ちる。
- RichEdit上で入力を行ない、辞書登録をキャンセルしたときに、読みが入力文字列として確定してしまう。
- PowWowなど、デフォルトIMEウインドウを使用するアプリケーションで、表示がおかしくなることがある。
- Windows98でモード表示ウィンドウが表示されない。
- インストールしなおすとデフォルトのユーザ辞書が消えてしまう。
- 将来実装されるべき機能
- より細かい個人ごとのカスタマイズ
- キーマップの柔軟な設定
- コード入力
- 変換中の文字列に対する編集機能
- ファンクションキーでの変換
- アンインストール機能
- 接頭辞、接尾辞の変換機能の実装
- モード表示ウィンドウの表示のon/off
- Shift-Qでの変換モードへの移行
- α14(次バージョン)での修正予定事項
- インストーラの内部動作
- SKK95L.DIC(共用辞書)をシステムディレクトリ(c:\windows\systemなど)にコピーする。
- SKK95.DIC(デフォルトのユーザ辞書)をウィンドウズディレクトリ(c:\windowsなど)にコピーする。
- SKK95REG.EXE(辞書登録プログラム)をシステムディレクトリにコピーする.
- SKK95DIC.EXE(辞書管理プログラム)をシステムディレクトリにコピーする.
- ImmInstallIME(API)によってSKK95A.IMEをインストールする。(SKK95A.IMEを
システムディレクトリにコピーし、レジストリに登録しているらしい)
- SKK95の内部動作etc
- 内部での文字処理は全てSJISでおこなっています。辞書もSJISでなくてはなりません。改行も0xD0xAを前提にしています。