GRUB/98 は、 Erich Boleyn(erich@uruk.org)氏 によって作られた GRUB (GRand Unified Bootloader) というAT互換機用のブートセレクタを NEC 製 PC-9800 シリーズ (およびその互換機) に移植したものです。
GRUB はメニューによる簡単な操作とコマンドラインによる高度な柔軟性の 両立を目指しており、初心者からエキスパートに至るまで多くのユーザに かなう機能を提供します。また (本家は) GNU HURD、 Linux、 FreeBSD、 NetBSD など数多くのフリーのUN*Xライクの OS を直接ブートできるほか、これ以外の直接 サポートしない OS (DOS、Windows など) でもその OS のブートセクタを使って ブートすることができます。
京大マイコンクラブが中心となって移植している Linux/98をブートすることを最大の目的として 移植を進めてきました。
現在はまだアルファ・リリースの段階です。
grub/98 のメニュー画面です。指定した時間内にキー入力がないと デフォルトのエントリを起動するような設定にしています。
grub/98 のコマンドラインモードです。1番上のコマンドライン (`command>' で始まる行です) ではディスク装置の候補を、 2番目のコマンドラインではファイル名の候補 (`/tmp/' ディレクトリ中の `v' で始まるファイル名) を表示させています。 3番目のコマンドラインでは残りの部分を入力して Linux カーネルをロードし、 最後のコマンドラインでカーネルをブートしようとする直前です。
grub/98 は多くの方の役に立つことを願っていますが、 まだそれほど多くの環境でテストされているわけではありません。全ての環境で、 全ての機能が正常に動作するか不明です。また、バグなどにより ハードディスクの内容を破壊してしまうことがあります 。重要なデータは、必ずバックアップを取り、 またハードディスク以外からマシンをブートし復旧できる手段 (ブートフロッピィなど) を用意しておいて下さい。
grub/98 をインストール/使用することにより生じた何如なる損害に対しても、開発者は責任を取りません。
grub/98 のパッケージ一式は、現在の所、 Linux/98 とともに配布されています。 プライマリは
です。また各地の Ring サーバにもミラーされています。お近くの Ring サーバに /pub/linux/Linux98/linux98-package/src/gr98src.tgz がないか 確かめてみてください。
なお、gr98src.tgz を展開すると、 grub-0.4-pc98x1/bin_std/ および grub-0.4-pc98x1/bin_debug/ というディレクトリの下にコンパイル済みのバイナリ (stage1、 stage2) がありますが、これらはAT互換機用のものが残っているだけなので (ごめんなさい) 使わないようにして下さい。 grub/98 のコンパイル済みバイナリは、 上に挙げた Linux/98 のサイトの ../linux98-package/grub/stage1、 ../linux98-package/grub/stage2 にありますので、ご利用ください。
(まだ書いていません。すみません)
(まだ書いていません。すみません)
grub/98 についての質問・バグレポートなどは、 Linux/98 と同様 bugs@seraphim.icw.co.jp でお待ちしています。ただし、時間等の都合上全てのメールに返事が出来るとは 限りませんので、悪しからずご了承ください。